非常時に備える理想のコンロとは?
世界情勢が不安定な今、「もしも」のときに備えておくことの重要性を感じている方も多いのではないでしょうか。食料や日用品を備蓄するのはもちろんのこと、長時間の停電にどう対応するかも、大きな課題です。
そのような状況で頼りになるのが「電気に頼らないコンロ」。しかし、どんなコンロを選べば良いのでしょうか?
この記事では、家庭用に適した非常時向けのコンロ選びをわかりやすく解説します。
まず考えるべき基本ポイント
■ 操作の簡単さ
非常時に複雑な操作が必要なマルチ燃料型の本格ストーブよりも、誰でも扱えるシンプルなものがベターです。
■ 室内使用の安全性
コンロが「室内使用可能」と明記されたものを選ぶこと。安全性が最重要です。
■ 安全対策グッズの用意
コンロ本体だけでなく、「消火用ブランケット」や「一酸化炭素警報器」も一緒に備えておくと安心です。
住まいのタイプで変わる選択肢
コンロ選びは、「どんな家に住んでいるか」によって大きく変わります。
■ 一戸建ての場合
暖炉や屋外調理スペースがある場合、選べるコンロの幅も広がります。
例えば、屋外に薪ストーブを設置したり、室内で使用できるプロパン(LPG)ガスコンロやアルコールストーブを使ったり。燃料を保管するスペースがあるなら、長期間にわたる備蓄も可能です。
■ マンションや集合住宅の場合
スペースや燃料の保管に制約があるため、小型で室内使用が可能な「アルコールストーブ」や「小型ガスコンロ」が現実的な選択肢です。
暖房がない室内、寒冷地では…
寒さは非常時の大敵。特に冬場の停電では、数日で室温が外気温と同じになる恐れも。
また、使用するガスの種類によってもコンロの性能は左右されます。
- 純粋なプロパンガス(大型ボンベ):-40°Cでも使用可能。
- 市販の小型カセットガス(ブタン・プロパン混合):5°C以下になると不安定に。ブタンは0°Cを下回ると気化しないため、コンロがうまく動かなくなることがあります。
寒冷地で使う場合は、プロパン比率の高い燃料を選ぶのが安心です。
想定する「危機の長さ」も重要
1週間の停電を想定するのか、1年規模の非常事態に備えるのかで、必要な燃料の種類や量も大きく変わります。
長期的な危機を想定した場合の「燃料の調達しやすさ」目安:
燃料の種類 | 入手性の目安 |
---|---|
薪 | ◎(地域で調達しやすい) |
アルコール(エタノール) | ◯(地域生産が可能) |
ガソリン・軽油 | △(車の燃料と競合、配給制の可能性あり) |
プロパン(大型ボンベ) | ◯(地域充填が可能、物流が維持されていれば) |
カセットガス(使い切り缶) | ×(流通依存が大きく、長期では困難) |
まとめ:非常時こそ「安心して火が使える環境」を
非常時用コンロの選定には、
- 操作の簡便さ
- 室内での安全性
- 自宅の住環境
- 外気温の影響
- 危機の継続期間
といった複数の視点が必要です。これらを踏まえたうえで、信頼できるコンロと安全対策グッズを揃えることが、非常時の心強い備えとなります。
どんな危機も、「準備」ができていれば乗り越えられるもの。
今できる備えを、できるところから始めてみませんか?